【感動】アニメ『Darker Than Black』を観て
きっかけは兄貴に薦められて見た。
最初は先入観で「つまらなそうだからいいや」とほざいて観なかったが、今では前言撤回したい。
ネット上では「DTB」と頭文字で挙げられるこのアニメは、最初こそボーッと眺めていたが
とにかく全力で泣かせにくる。
理由は簡単
僕がただの泣き虫だからだ(笑)
かもしれない。でも泣けます!
アニメとなると、ついオールして観てしまう。
没頭してしまうのだ。昼夜を問わずに観る。
この時だけはほぼ完全に性欲に時おり悩まされずにすむ。
このアニメは僕が観てきた(全体的にそんなに観ていないが)なかでも珍しい、
主人公が無気力で冷徹な感じのキャラ。
死んだ魚の様な目をしている。
くらいだろうか?
↑坂田銀時
どんなキャラかというと初見の時と変わらず
冷血な殺人者という感じなのだが、話数を重ねるに連れて
冷たくも不器用な人情が滲み出る感じ
がフツフツと見られてくる。
また、これは多少アンダーグラウンドなアニメなので、事実上世界を牛耳ろうとする裏社会の組織の暗躍に一枚噛まされている
中国人BK201のHei(共にコードネーム、最初の写真の人物)が組織の仲間やその他関わる人間との生活の一面を色濃く表現しているものとなっている。
組織の仲間は皆、ある世界的大事件で発現した(正確には被害者となった)超能力者の集まりだ。
超能力者といっても使いたい放題ではなく、
使用した分だけ
それぞれ独自の
『対価』
というものを身体的・精神的な犠牲により支払う必要に迫られる。
また、裏社会に過ごすだけあって、
・一般人にはその存在(超能力者であること)を知られてはいけない
・仲間がしくじったら排除する
・逃走の意気が少しでも見えたのなら排除する
などというスパイ映画さながらの冷酷なルールが組織内にある。
一般人については、組織が他の政府機関と半ば協力関係にあり、
映画『メン・イン・ブラック』(ウィル・スミス)の様に、関わりをもった一切の記憶を消去される。
例え、その対象が超能力者の妻・夫・子どもであったとしても例外ではない。組織は絶対的な服従と秘密主義を貫く姿勢だ。
僕的には、一見組織に忠実であるように振る舞う主人公Heiが凄惨な過去や人とのかかわり合いを通して、葛藤や悲しみに苛まれつつも心境を変化させていくところは一種の見どころかもしれない。
アニメ自体は2期まであり、
確か1期が24話、2期が12話という構成になっていた。と思う。
多少グロ表現があったり、えげつない内容となっているが、それらがあるから
隠しきれない人間らしい鈍臭いような温かいような感情がよく描かれている
アニメだと思う。
内容以外に特筆すべきは、2期のopの曲だ。
ツキアカリのミチシルベStereopony - Tsukiakari No Michishirube LIVE - YouTube
アニメを観てからまた聞くと眼球がナイアガラの滝になる(笑)
この曲はただ、
悲しい時に悲しみに浸るために聞くものではない。
僕のように、何か(僕の場合はオナ禁)に頑張っていても障壁や苦境がある時にグッと背中を押されるような感じのする曲だ。
特にオナ禁は性欲と壮絶なバトルをしたり、理性的な行動で折り合いをつけようとするため、最初こそメチャクチャ失敗したし、これからもその連鎖を乗り切る必要があるかもしれない。
そんな時、悲しみや罪悪感に浸るだけでなく、
うつ伏せになって恐怖に怯えて何もしないのではなく、
他にやるべき事が君にはあるんじゃないのか?
と問いかけてくれる曲だ。
「パワフルで心に活気が湧いてくる感覚」
というよりも
聞いている最中に、
徐々に、静かに心に燃えてくる感覚がする。
今回は徒然なるままに書いてみた。
とにかく、このアニメは面白いし、
ネット上の「隠れた名作」
という価値観もうなずける。
人生は決して楽なものでもなければ各々からすれば不平等なものかもしれないけれど、僕は
人生ほどシンプルなゲームはない
と大口を叩かせてもらう。
じゃなきゃつまらない事で毎日悩まされることになると思っているからだ。
面白かったです。
DTB、ありがとう!